はじめました

私、独走やましながおくる、日々漫画について思ったことを書き記していこうというブログ。

タイトルは、いつも書店に行っては「ああ、俺の知らない漫画がこんなにあるんだなぁ…」と感じて、まるで漫画だらけの樹海に迷い込んだような気になってしまうところからでございます。

皆様が漫画の樹海に迷い込んだときの道しるべ、転ばぬ先の杖として使用していただければと思っております。

どうぞ宜しくお願い致します。



さて、第一回の話ですが、テーマは「漫画家の移籍について」

この冬に、佐藤秀峰の「ブラックジャックによろしく」が、講談社週刊モーニングから集英社の週刊ビッグコミックスピリッツへ移籍するというサプライズがあった。「新ブラックジャックによろしく」に改題されているが続編という形で連載。しのぎを削るライバル社の雑誌に、人気作を引っさげての移籍は、廃・休刊を除けばあまりない事だ。

 久米田康治少年マガジンで作品を発表、「ヴィンランド・サガ」が週刊誌から月刊誌へ異動するなど、ここ最近、今回の例に限らず出版社や雑誌の枠にとらわれることなく、マンガ家が活躍の場を広げるようになった。ほんと、ちょっと前には考えられなかったことですな。「○○先生のマンガが読めるのは、◎◎だけ!」みたいな煽り文も、はるか過去のことになりにけり。

 こうなると、欲深いダメマンガ読みのこと、「おれが読みたいマンガだけ集めた雑誌がつくれるんじゃね?マジよくね!?イケテルべ!?」などと、思わず渋谷の若者風の言葉で妄想を語ってみる(渋谷に行ったことないが)。あのマンガとこの作品、あれもいいな、これも載せたい……などと、脳内編集長としてロンリー編集会議をおっぱじめるわけですわ。で、結果「どのマンガも外せない」という何の面白みもない結論に落ち着き、広辞苑のごときクレイジーな分厚さのマンガ雑誌が、脳内の印刷工場で刷り上るわけですな。読者はもちろんオンリーミー。うぉ最高!読みてぇ!でもきっとすげぇ高ぇ!!

 まぁ、そんこんなで、毎号毎号どうやったらもっと良い雑誌になるか、たくさんの読者のことを考えて、必死にお仕事されている編集者さんてスゴイんだなぁと、ワタクシしみじみ思ったり思わなかったり。