星新一の世界
SFショートショートとマンガは、親和性があると思っています。
まぁSFという言葉の含む意味が人それぞれなので、
何をもってしてSFなのかはさておき、
SF設定のショートストーリーは
マンガ世界にもたくさん存在します。
ぱっと思いつくのは
藤子・F・不二雄さんや岡崎二郎さん、笠辺哲さん。
鳥山明さんの『鳥山明○作劇場」とか
高橋留美子さんやあだち充さん、椎名高志さんにも
そんな作品があったはず。
島本和彦さんの『ワンダービット』は、もろにSF短編集なんですが、
少しイメージが違う気もします。
もっというと「四季賞」受賞者には相当数いらっしゃいます。
それはさておき、星新一さんファンのマンガ家さんも
たくさんいらっしゃるようで『コミック星新一』なんて本も発売されました。
コミック☆星新一午後の恐竜
星 新一 志村 貴子 小田 ひで次
秋田書店 2003-06
by G-Tools
コミック☆星新一空への門
星 新一
秋田書店 2004-07-15
by G-Tools
ブラックな話を中心に、さまざまなマンガ家さんがコミカライズしています。
コミカライズすることで、薄ら寒さや怖さが倍増。
ときにはバカバカしさも倍増していますが。
星新一さんの作品は、舞台や人物の設定が希薄なので、
いかようにもアレンジが可能、わたしにもし絵が描けたら
きっとコミカライズ同人誌を出していたことでしょう。売れるかどうかは知りませんが。
ちなみに『イキガミ』は、星新一さんの「生活維持省」と設定が似ているといわれています。
イキガミ 5―魂揺さぶる究極極限ドラマ (5) (ヤングサンデーコミックス)
間瀬 元朗
小学館 2008-05-02
by G-Tools
確かに読んでみると、インスパイアされている感じも……
「生活維持省」は『午後の恐竜』に掲載されています。
(メカタ)