暴れん坊少納言
その名の通り、清少納言を主人公に据えた作品。
マンガを楽しみながら、平安時代の風俗がよくわかる作りになっています。
(誤魔化している部分やマンガ的に面白くしている部分、
さらには間違いもあるので、鵜呑みはアウトですが)
史実に忠実であろうというよりも、新解釈で楽しく読ませる作品。
各人の服装など、ありえない部分も多いです。
暴れん坊少納言1 (ガムコミックスプラス)
かかし朝浩
ワニブックス 2007-07-25
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暴れん坊少納言(2) [ガムコミックスプラス] (ガムコミックスプラス)
かかし 朝浩
ワニブックス 2008-02-22
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暴れん坊少納言(3) (ガムコミックスプラス) (ガムコミックスプラス)
かかし 朝浩
ワニブックス 2008-08-23
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子どものころに読んだ『まんが日本の歴史』。
平安時代は、藤原道長を中心に描かれていました。
一条天皇には藤原定子、藤原彰子という2人の妻がいたのですが、
定子は藤原道隆の長女であり、彰子は道長の長女。
2人はいとこ同士の関係です。
定子の女房が清少納言、彰子の女房が紫式部で、
この2組は対比して表現されることが多いのです。
で、『まんが日本の歴史』。
当然「彰子-紫式部」がメインで、清少納言はイヤミなオンナに描かれていたのです。
(アクマでも記憶の中での話しなので、歪曲はあるかも)
ずーっと「清少納言はイヤミなオンナ」と刷り込まれていましたが、
『暴れん坊少納言』を読むと、紫式部が困ったチャンに見えるから勝手なものです。
マンガを楽しみつつ、平安時代知識も身に付く。
もし気になれば、知識の幅を歴史方面に広げていってもいいし、
『枕草子』『源氏物語』『和泉式部日記』や、詩歌など、
文学方面に広げていくのもいいと思うと、楽しくなります。
とりあえず、古典を勉強する前に一度読んでおくと、
少しは理解しやすくなるかもしれません。
(メカタ)