北宋風雲伝

プリンセスGOLD」連載時から気になっていた、
滝口琳々さんの『北宋風雲伝』。全16巻。

北宋風雲伝 1 (プリンセスコミックス)

北宋風雲伝 1 (プリンセスコミックス)

『三侠五義』という、中国清代に石玉崑によって作られた通俗小説を基にしており、
実在した名裁判官“包拯(ほうじょう)”と
“展昭(てんしょう)”ら、彼を手助けする侠客の活躍を描いています。


『三侠五義』とは、公案小説と武侠小説をあわせたような作品なのだとか。


包拯が、一般の人や幽霊の訴えを聞き、
ときに自分自身で、ときに侠客の力を借りて調査を行い。
(スパイ活動とか、いろいろ……)
賄賂で買収しようとする人や、身分の高い人の私利私欲に
惑わされることなく、正しい裁判を行うという話。


かなりの勧善懲悪で、『大岡越前』とか『遠山の金さん』とかって感じの話は、
わかりやすくて、非常に面白い。
月曜日の20時くらいに放送したり、NHKの深夜放送になってもいい話だと思います。


マンガだけのオリジナル設定やストーリー、
ちょっと重い話の改変などもあるようで、
中華のムードを味わえる、わかりやすいマンガだと。
何より読むとスッキリしますし。


滝口琳々さんは、姉妹でマンガを描いている方なのだとか。
北宋風雲伝』が終わって、読み切りを描かれつつ充電中だとか。
また連載モノも読みたいものです。
(メカタ)