『スローンとマクヘールの謎の物語』

俗に言う「ウミガメのスープ」。


不思議な状況が問題として主題される。
普通のクイズやパズル、推理ゲームとは違い、
それだけでは答えは分からない。


解答者が「はい/いいえ」で答えられる質問を出題者にし、
出題者は「はい」「いいえ」「関係ない」で答えを返す。
その繰り返しを重ねるうちに、問題の奇妙な謎が解明されていく……
というゲーム。


そのゲームを、DSで再現しよう(?)という意欲作。

スローンとマクヘールの謎の物語

スローンとマクヘールの謎の物語


これは買わねば! と、喜び勇んで購入し、早速ゲーム開始。
なんだか地味だけど、じわっと面白くて止め時が見あたらない。
全80問を、3日間(10時間弱)で遊びきってしまった。


質問は単語を選んで繋いでいく形式。
たとえば「男」を選ぶと「服装」「時間」「場所」など、
時々で違う単語が表示される。


「男」「服装」を選んで「質問する」を選ぶと、
「男の服装は関係ありますか?」といった質問にしてくれる。


なかなか思ったとおりの質問ができずにモヤモヤしたり、
質問に使う単語を眺めて真相が分かってしまったりもあったけれど、
おおむね満足。


問題文を読んだだけですぐに分かる問題が10問以上はあったこと、
答えまでわかっても「うーん・・・」と感じたものもあったこと、
大筋以外の細かな設問に答えられずイライラしたことなどなどあったけれど、
でも面白かった! 続編が出たらきっと買っちゃう。


正解したときは「正しいようです」とだけ言ってくれる。
最初は「あっさりしてるなぁ」と思っていたけど、
だんだんクセになってきた。
「正解です」「正しいです」ではなく「正しい“よう”です」がたまらない。
正解画面の意味の分からなさも好き。
なんだかツボにハマったのかなぁ。


でも、いくら好きでも2回はできない。
それがちょっと寂しい。


できれば次回はもっと「ウミガメのスープ」的な、
ブラックな感じのサスペンスやオカルトっぽい設問が増えるといいな。
「屋根裏でみつけたトランク」の話のような。
(メカタ)