ボーメ:“キング・オブ・オタク”原型師の特別展@まんたんウェブ

もう1件、まんたんウェブ京都国際マンガミュージアムで開かれている、特別展「美少女フィギュア原型師ボーメの世界」と、ボーメさんと海洋堂宮脇修一社長が来場して行われたイベント、「美少女フィギュア頂上対決」の模様が掲載されました。

ボーメ:“キング・オブ・オタク”原型師の特別展 180センチのフィギュアも 京都

等身大を含む、80点ものフィギュアが一同に会す機会はまれですので、近畿周辺のフィギュアファンは必見。1983年の「ラムちゃん」から、2008年くらいまでのさまざまなフィギュアが並んでいます。


トークイベントでは、何だか書けないような話も含め、いろいろな話題が登場しました。海洋堂で働くサラリーマンたるボーメさんは、9時〜18時で社員としての仕事をした後、23時頃まで会社に残り、趣味のフィギュア作りをするのが日課だとか。土日や盆暮れも休まず、仕事場でフィギュア製作に明け暮れているそう。「25年間主に美少女フィギュアを作り続けたこと、まだあまり作る人がいなかった「美少女フィギュア」の世界を開拓したことがすごい」と、宮脇社長。「悪い部分を指摘してくれる人、批判してくれる人の意見はきちんと聞いて昇華しようとする」というボーメさんの姿勢に頭が下がります。


ものづくりについて心に残ったのは、ボーメさん自身も宮脇社長も、口をそろえて「ボーメは上手くない」と話されていたこと。謙遜なのかもしれませんが、これほどの人が自らをそう評すことが意外であり、印象的でした。また、美少女フィギュアを作るときには「キャラに恋をしている」という話も。「恋したキャラを素敵に立体化したい」との想いで作られているそうです。対象を愛しているというのは、どんな分野でも大切なことのように感じます。ボーメさんの原動力は“愛”なのでしょうね。


社長の言葉で何度も出てきたのは「日本人は世界一、フィギュアの嫌いな民族」というもの。日本では2万個も売れればフィギュアは大ヒットですが、アメリカでは人気のフィギュアは200万個も売れるといいます。「日本の家が狭い」から?という理由も考えましたが、まだまだフィギュアの広がる土壌が有るのかもしれません。


12月には関東でまた大きな動きがあるようですので、ソチラも楽しみです。
(山科)