自分的ゲーム・オブ・ザ・イヤーのその2

前回の『HEAVY RAIN -心の軋むとき-』に続いて、
自分的ゲーム・オブ・ザ・イヤーのその2。


今回はXBOX360のゲームを紹介。


ちなみに、現在ゲームがそれなりに出ているハードは5種類ある。
据置機がPS3XBOX360Wii、携帯機がPSPNintendo DS
PS2もまだまだ新作が出ているが、それはちょっと横においておく)


自分はもちろん5種類のハードは全部持っていて、
どのハードもそれなりに遊んでいるので、
ゲーム・オブ・ザ・イヤーでは、5種類のハードから1本ずつを選ぼうかな?と。


で、XBOX360は『トロピコ3』。

トロピコ3 - Xbox360

トロピコ3 - Xbox360



「3」とつくのに、家庭用ゲーム機で出るのは初。
パソコン版は1〜3まで出ている。


内容は、『シム・シティ』の仲間のような箱庭系都市育成ゲーム。
と同時に、政権シュミレータでもある。


シム・シティ』は自分が市長となって町を作る。
市民の不満を抑えつつ、お金を中心としてやりくり
(リソースマネジメント)をして遊ぶもの。


対して『トロピコ3』は、自分は大統領。
市長よりも強大な権力を持っていて、一種の独裁者として国を作っていく。
ちなみに、設定は冷戦の真っ只中。カリブ海にある架空の島国“トロピコ”が舞台。
自分は、なんやかんやの果てに大統領の地位を得たが、
さてどうしよう? というところからスタートする。


目標は「いい国を作ること
基本的には国民のニーズに応えて国を運営していくことになるのだが、
「いい国」が一体どんな国なのかは、プレイヤーに一任されているので、
自分勝手に国づくりを楽しめばいい。


国民のためを思ってよい国にするもよし、
リゾートアイランドを作るもよし、先進工業国家を目指すもよし。
もちろん某国のような軍事独裁政権を築くこともできる。


ゲームオーバーは大統領選挙で負ける、
もしくは暴動やクーデーターなどが起こって宮殿が潰された場合だ。


あまり横暴だと反対派に追い落とされたり、
国民の暴動や軍人のクーデターが起こったりするので、自分への支持を得る配慮は必要だ。


が、軍事的に邪魔者を弾圧して政権を維持することも
汚い手で選挙に勝つこともできるので、やっぱり好き放題かもしれない。


簡単に説明すると上記のような内容だが、実際にプレイすると、
ほかにもお金、外交、治安、軍事などなど、
いろんなことを考えなければならない。


普通に国をマネジメントしてしまうと、
何の味気もない国になってしまいがちなので、
「宗教国家にしよう!」とか、「カジノをたくさん誘致して大人の楽園にしよう!」とか、
何かしらエッジを効かせて遊ぶのが楽しむコツかもしれない。


ゲームとしてのバランスがよく、簡単すぎず、難しすぎずが心地いい。
箱庭系ゲームはたくさんあるが、本当に自分好みの国が作れるゲームは
あまりないので、自由度が高いのも高得点だと思う。


根底にあるブラックユーモアも素晴らしい。
「独裁者もラクじゃないんだぜ」的なニヤリ笑いも味のひとつ。



大統領とははずれるけれど、この国の首相を目指す人に、
一度やらせてみるのはいかがでしょうか?
(山科)