拳法漫画あれこれ

上山道郎氏の『ツマヌダ格闘街』の2巻がもうスグ発売ですが、格闘技漫画として非常に丁寧な作りなのでオススメでございます。

4785927569ツマヌダ格闘街 1 (1) (ヤングコミックコミックス)
上山 道郎
少年画報社 2007-03-09

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格闘技漫画、特に中国拳法の漫画にはとてもワタクシ思い入れが強いんでございますが、沢山あるなかから思い出の作品をいくつか思い返してみたりなど。

  • 拳児』…これはもう、自分の中ではオールタイムベストです。読んだことをすぐ真似してみたり。ついつい日常会話に織り交ぜてしまう名言も続出。田丸浩史の『アルプス伝説』でもネタにされていましたが。多くの漫画やゲームに影響を与えた偉大な作品であります。

  • 『熱拳カンフークラブ』…上の『拳児』と同時期だと思うのですが、こちらはコロコロコミックに掲載。作者は『家裁の人』などの魚戸おさむ氏です。幼年誌的な展開の中にも、きちんとカンフーのことが描かれており、しっかりとした作品です。
  • 『ドラゴン拳』…こちらも『コロコロコミック』掲載。恐らく自分が初めて読んだ拳法漫画です。「力のない正義は無力である」という教えは、幼い私にとってとても衝撃でした。小林たつよし氏の絵が本当にかっこよかった。拳法の解説は子供心に「これはデタラメだろう」と思いましたが…… 
  • 『オッス!少林寺』…少年サンデーに連載されていた、その名の通り、少林寺拳法の漫画。成り行きで部活に入ってしまったダメな主人公が努力で…というストーリーラインは、同作者の『ガンバ!Fly high』に受け継がれております。
  • 北斗の拳』…これを「拳法漫画」という範疇でくくって良いのか分かりませんが、無視するわけにもいきませんので。経絡破孔の概念は日本少林寺拳法が元らしいです。
  • 『アホ拳ジャッキー』…当時の小学生の間に訪れた「ジャッキー・チェンブーム」。その流行をとりいれた便乗ギャグ漫画。コロコロの十八番であります。いまだに「ブルースー・ソー」という名前を思い出して困っております。
  • らんま1/2』…まあ、この作品も全然拳法でもなんでもない(正確には無差別格闘術)んですが、ワタクシの進んでいた人生が、ガッツリ「残念な方向」に逸れてしまったのは、この漫画の所為だと確信しております。女らんまが好きでした。うっちゃんは今でも好きです。はい。どうでもいいですね、そんな告白。

らんま1 / 2 DoCo★ファースト

らんま1 / 2 DoCo★ファースト


なんで、中国拳法にそこまで思い入れがあるのかというと、幼き日のヒーロー「仮面ライダースーパー1」が拳法の使い手だったからだということに、たった今気付きました。親に「拳法の道場に通わせてくれ!」と頼んだんですが諸般の事情で聞き入れてもらえず、その後は無意識に漫画で昇華していたのですな。
お子さんが「拳法を習いたい!」と言い出したときは、素直に聞き入れてあげるのが吉やも知れませぬぞ。保証はできませんが。
(山科)