ブラッドハーレーの馬車

表紙とタイトルに激しく惹かれて読んでみた作品『ブラッドハーレーの馬車』。

ブラッドハーレーの馬車 (Fx COMICS)

ブラッドハーレーの馬車 (Fx COMICS)

国内有数の資産家であるブラッドハーレー公爵は、
「ブラッドハーレー聖公女歌劇団」という劇団を経営している。
劇団はブラッドハーレー家の養女で構成され、
養女たちは各地の孤児院から集められていた。
孤児院で暮らす少女たちは「ブラッドハーレー聖公女歌劇団」に憧れていた。


しかし、ブラッドハーレー家へ貰われて行く人数と、
劇団員の人数には圧倒的な開きがある。


貰われた少女の多くは、囚人たちの暴動を抑えるために、
年に1度、彼らの慰み者とされるために利用されていた。
ブラッドハーレーに貰われた孤児たちは、陵辱され命を奪われていたのだった……

とにかくダークな話で、正直「読むに耐えない」と感じる人もいるでしょう。
しかし、この暗い内容をドライに書ききるのが作者の持ち味。


各々の短編は散文的で、気軽に読み飛ばすと
何が行なわれているか理解できないかもしれません。
ですが、じっくり読むとその関係性も、大きな計画のことも解るという、
深い作品ではないのかなと。残酷な話や暗い話がキライでない人には
一度読んで欲しいマンガです。


しかし『赤毛のアン』を書こうと思って、
どこをどう間違ったらこうなるのかは、まったく理解できません。
(メカタ)