ネムルバカ

雑誌連載時、途中まで読んでいた『ネムルバカ』。
単行本発売を待って、最後まで読んだのですが……

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とくに何もとりえのない女子大生・入巣と、
そこそこ人気のあるインディーズバンドでヴォーカルなどをつとめる先輩。
ふたりは、大学寮のルームメイト。くだらない毎日をのらくらと送っている。

みたいな話。
しかし、これがまさかこんな話になるとは！　と、いい意味で裏切られました。
『それ町』っぽい、おバカな話だとばかり思っていたのですが。
何を書いてもネタバレになってしまいそうなのであえて何も書かない方向で。

考えてみるとそこかしこに「深いセリフ」はあったわけで。
『それ町』を読んでいたせいで、勝手にミスリードされてしまったのかもしれません。

自分は何をしたいのか、何者になりたいのか、それにはどうすればいいのか。
繰り返す日々の中、ふと足を止めて少し「人生」なんてものについて考えたくなりました。

同時発売の『それ町』４巻は、相変わらず笑いどころ満載。
それでいて「女ってむずかしいイキモノだよなぁ」なんて
ぼんやり考えさせられたりもする、不思議な味わいでした。

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まったく関係ありませんがwikiを見ると、作者の石黒正数さんはレピッシュのファンだそうで。
先輩のバンド「PEAT MOTH」の曲は、もしかしたらレピッシュっぽいのかな？
と、思い切り独断と偏見で想像しながら読みました。
「ネムルバカ」なんてタイトルの曲、レピッシュのアルバムにひっそりまぎれていても
まったく驚かない感じです。

BEST 1987?1997

（メカタ）