じょなめけ
「モーニング」で連載中の『じょなめけ』が滅法面白いのです。
まずタイトルの説明から「じょなめけ」は、江戸時代、露天などで子どもにおもちゃやからくりを勧めるときに
使っていたかけ声。「変なものあるよ、よってらっしゃい、みてらっしゃい」といった意味なんだとか。
『じょなめけ』の主人公は、江戸時代の出版人・蔦屋重三郎。
実在の人物で、山東京伝らの黄表紙・洒落本、喜多川歌麿や東洲斎写楽の浮世絵などの出版をした人。
レンタルショップの「TSUTAYA」は、蔦屋重三郎から名前が取られたそうです。
じょなめけ 3 (3) (モーニングKC)
嘉納 悠天
講談社 2008-03-21
by G-Tools
吉原の入り口で古書(エロ本)屋兼資本屋を営む蔦屋重三郎。
最近さびれてしまっている吉原を建て直すため、仲間と奮闘する立身出世物語。
そのアイデアマン振りと、周囲に集う天才たちの頑張り、
そして次々に成功していく蔦重の奇策。
さらに吉原の風俗アレコレも面白い
本の表紙は和とじ本風。かなり地味ですが……
幅広の帯がついていますので、初版本(だけ?)は結構派手目。
よむと、とにかく蔦重の考えるアイデアと、その結果に引き込まれます。
世の中には「かしこ(賢い人の関西弁)」っているんやなぁなどと、思うこと間違いなし。
もしかしたらビジネスのアイデアにも繋がるのかもしれません。
平賀源内や杉田玄白など、歴史の教科書で見た名前もたくさん出てきますので、
少しは江戸時代の歴史を知っていると、もっと楽しめるのではないかと。
さらに吉原のシステムなどがわかっているともっと面白いはず。
というわけで『御石神落とし』の吉原の話のアタリ(7巻かな?)とか、
『JIN(仁)』とかをあわせて読むのがオススメです。
御石神落とし 7 (7) (ジェッツコミックス)
増田 剛
白泉社 2007-05-29
by G-Tools
JIN(仁) 第8巻 (8) (ジャンプコミックスデラックス)
村上 もとか
集英社 2007-05-02
by G-Tools
(メカタ)