放課後少年


「放課後アドベンチャー」という不可思議なジャンルで遊ぶ人の郷愁を誘うノスタルジックゲーム。


昭和50年代という年代設定と、舞台が田舎町ということで、
もっと人口の多い新興住宅地で育ったわたしには、あまりリアリティがありません。
それでも「放課後」の楽しさともの寂しさは、十分に味わえたような。

放課後少年放課後少年

コナミデジタルエンタテインメント 2008-01-31
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友達や先生と話をするほか、校庭で鉄棒する、河原で石投げ、
ホッピングやフラフープに挑戦、メンコで友だちと対戦、
駄菓子屋で買い食いなどなど、気分にあわせてのんびりと遊べるのが
なんとな〜く楽しいのです。


家の近所に「駄菓子屋」など無かった私には余計に。


中でも、町中を走り回るうち段々辺りが暗くなり、
家族が「ご飯よ」と迎えに来てしまうところがたまらない。
「まだ十分遊んでいないのに」と、名残惜しさを感じながら家路につく感覚は
大人になった今「何もできないまま一日が終わってしまった」と感じるものとは
まったくちがうんでしょうね。


小学生だからこそ味わえる、独特のワクワク感と
ある種の寂しさを見事に表現しているようなゲーム。
「リアリティがない」なんて声も多いようですが、
そんなの別にいいんじゃない。雰囲気を味わうゲームなんだから!
みたいな感じです。ゲーム中に起こる友情物語には、
柄にもなく涙してしまったほどに、放課後生活に耽溺したんですから。


目的がないように見えて、イベントやフラグも満載。
すべてを極めるには、2周や3周では間に合わない。
グッドエンドにたどり着くのはカンタンですが、
ベストエンドにはまだまだたどり着けそうにありません。
(メカタ)