第42回『日本一亭南陵会』

第42回『日本一亭南陵会』を観にいってきました。
演目はこんな感じ。

 旭堂南陽 『太閤記〜賤ヶ岳』
 旭堂小二三 『家康の恋』
 旭堂南半球 『がんだむ講談〜ガデム補給隊を護れ!』
 旭堂南陵 『鼓ヶ滝』

豊臣秀吉の一代記である『太閤記』から1話、
そして徳川家康と、側室・お愛の方(西郷局・秀忠の母)の恋を語る物語。


旭堂南陵さんが仰っていましたが、
落語と違い、講談を楽しむには知識が必要です。
基本的な説明はありますし、知らなくても面白くないとはいいませんが、
歴史や文学、地理…… さまざまな知識があった方が、余計に面白い。
もっと史実や当時の風俗を勉強しようと思ったり、思わなかったり。


旭堂南半球さんは、新作のがんだむ講談。
この第2話くらいまではいいのですが、この後「だれ場」と呼ばれる、
あまり面白くない部分も登場しそうとのこと。
しかし、その「だれ場」も乗り越えて、1年戦争の終了時には、
みんなで「(最後まで我慢して聞き続けた自分を)よくやった」と褒め涙しようとのお話が。
なんとか毎回通って、最後には感動の涙(?)を流したいと思います。


観客には年配の方も多くおられますが、それぞれ「がんだむ講談」を
たのしんでいらっしゃるご様子。皆さんの想像の中の
「がんだむ」「ざく」「旧ざく」「シャア少佐」「アムロレイ」などを
覗いてみたいものです。


話は、ガデム補給隊のトップであるガデム大尉を中心にした物語。
TVアニメ版第3話が下敷きになっています。
百戦錬磨のツワモノ補給隊である「ガデム補給隊」が、
ガンダムコアファイターに襲われ、哀れ宇宙のチリと消えるまでを語ります。


途中、シャアやアムロの台詞には、ちょっとした芝居も入り、
ガンダムを知っている人からは大きな笑いも。
しかし、全体的には悲しい猛者の死でありました。


今回も、立て板に水のごとき名調子の熱演。次回も楽しみです。


そして最後は、旭堂南陵師匠。
相変わらず面白い! すっと話が入ってくるといいますか、
自然に聞き入ってしまいといいますか。
いつも、30分ほどの時間が短く感じてしまいます。


西行法師が旅先の鼓ヶ滝にて、慢心を戒められる話……
と書いてしまうと、ミモフタモありませんが、
どこかで機会を見つけて聞いていただきたいとしか。


川西市の鼓ヶ滝(能勢電鉄に駅があるとか)にある、
歌碑を一度観にいってみたいものです。


関係ない話ですし、お分かりになる方も少ないかと思いますが、
旭堂南陵師匠は松竹芸能コント師「恋愛小説家」の西野さんのお父様なんですね。
恋愛小説家さんも大好きなので、オドロキの発見でした。


次回『日本一亭南陵会』は5月12日(火)。
(メカタ)