霧の森ホテル
篠原千絵さんの『霧の森ホテル』。
表紙が妙に地味で、だからこそ気になっていました。
霧の森ホテル 1 (1) (フラワーコミックス)
篠原 千絵
小学館 2007-03-26
by G-Tools
霧の森ホテル 2 (2) (フラワーコミックス)
篠原 千絵
小学館 2008-01-25
by G-Tools
どこにあるのか誰も知らない、不思議なホテル。
人生に悩み、心の迷宮を彷徨う者だけが辿り着く事ができる「霧の森ホテル」には、
今日も、人生を清算するために招かれた”お客”だけがやってくる。
ホテルの存在を必要としている人だけが、自然と導かれる。
喪った人の想いや過去の清算など、
背負った大きな荷物を、このホテルで下ろして行きます。
1つのホテルを舞台にした連作短編。
少しずつ読めるので、安心。
掲載誌は『プチコミック』ですが、不定期連載なので、
なかなか続きが読めないようです。
悲しい話は多目、ブラックな話も混じっていますが、
それでもイヤな感じはしない。
どこかスッキリとした、どこか晴れやかな気持ちの読後感。
篠原千絵さんって、もっと怖いマンガを描く人ってイメージだったのに?
とか、少しばかり思いつつ。でもこんな話もいいなぁと。
いろいろと謎も多いですから、早く続きが読みたいところです。
(メカタ)