インフィニットループ~古城が見せた夢~
いきなり主人公が死ぬところから始まる『インフィニットループ~古城が見せた夢~』
インフィニットループ~古城が見せた夢~
日本一ソフトウェア 2008-07-24
by G-Tools
『街』に似てる
そんな声を聞いて、手を出しましたが。
SEGA THE BEST 街 ~運命の交差点~ 特別篇
セガ 2007-08-30
by G-Tools
その声に違わない、不思議な感覚。
1人の登場人物の行動が、他の人の行動に影響を与えるとか、
すべての登場人物の行動を見られるとか、相通じるものも多いのです。
内容は、死んでしまったある国の王子。
幽霊のような存在になって、人に憑依することができるようになった。
しかし幽霊であるからして、直接的に手を下すことはできない。
できるのは憑依している人にキーワードを使った「夢」を見せることだけ。
たとえば「王子」というキーワードを与えると、人は王子との思い出を夢に見る。
「王子の婚約者」のキーワードなら、人によっては「婚約者が悲しんでいるのではないか?」と思い、
様子を見に行ってくれるかもしれない。
そんな風に、じわじわと影響を与え、目の前の悲劇や事件を回避する。
回避できるまで、王子は何度でも同じ時間を過ごす。
つまり事件が起きてしまうと、初日にムリヤリ戻されてしまうのだ。
戻されても、少しずつ影響を与えた部分は変化したままなので、
何度もぐるぐる回りながら、少しずつ物語を変化させ、進めていく。
西澤保彦さんの『七回死んだ男』のゲーム版かもしれない。
『街』や『七回死んだ男』が好きな方には、激しくおすすめ。
七回死んだ男 (講談社文庫)
西澤 保彦
講談社 1998-10
by G-Tools
『街』といえば、2008年発売予定の『428』も楽しみ。
いつ出るのか、そろそろ情報出ないかな?
バナーは同じフリーライターの、御法川実をセレクト。
(メカタ)