原色宝石図鑑
小さな出張形態の宝石店「LUCY」で働く、
カリスマ営業マン・孤野さんを主人公にした
連作短編集『原色宝石図鑑』。
- 作者: 藤田律
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/12/19
- メディア: コミック
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甘いルックスの孤野があまりに成績(売り上げ)優秀で、
女性の顧客から熱烈な支持を受けるので、
周囲は「マクラ営業をしているのでは?」と勘ちがいしてしまう。
心配した社長の姪がスパイとなって張り付くうちに見えてきたのは……
清掃員、ホステス、会社社長など、さまざまな悩みを抱える女性達の心を
心のこもった言葉とやさしい物腰で癒し、
美しい宝石をさらにきらめかせる、孤野さんにしかなし得ない営業だった。
宝石の出てくるマンガの話は、以前書きましたが → 恋する宝石物語
この『原色宝石図鑑』にもさまざまな宝石が登場します。
大きな会社の社員食堂や、個人の家、事務所などに出向いて営業をするスタイルなので、
少し庶民的なものが多いような気もします。
買えるような値段の話も多く、ちょっと興味がわきます。
こういう携帯の宝石店の話は聞きますが、実際には見たことがあります。
彼らの場合、持ち歩くカバンの中身だけが、宝石店のすべてになりますから、
小さなカバンがキラキラと輝く夢の世界になるか、
単なる安物の宝石郡に成り下がるかは、
営業マンのセンスと人柄だけが左右するのでしょうね。
大変そうですけど、なんだか楽しそうにも感じます。
コミックスには「1巻」のクレジットがありませんが、
この後もシリーズは続いていますし、孤野さんだけでなく、
同じ職場で働く、ほかのメンバーが主役になった話も出てきています。
今後まだまだ続きそうな「LUCY」の、個性的なメンバーの活躍に
期待してしまいます。
(メカタ)