コミカライズ時、コミック版と小説版で名前の違う作品の謎

小説のコミカライズが数多く出されています。
小説とコミックが同じタイトルなものが多いですが、
コミカライズされるときに、名前が変わるものもあります。


たとえば『シグルイ』と『駿河城御前試合』

シグルイ 11 (チャンピオンREDコミックス)

シグルイ 11 (チャンピオンREDコミックス)

駿河城御前試合 (徳間文庫)

駿河城御前試合 (徳間文庫)


バジリスク』と『甲賀忍法帖

バジリスク~甲賀忍法帖~(5) <完> (ヤンマガKCスペシャル)

バジリスク~甲賀忍法帖~(5) <完> (ヤンマガKCスペシャル)

甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1) (講談社文庫)

甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1) (講談社文庫)


ウルトラバロック・デプログラマー』と『解体屋外伝』

解体屋外伝 (講談社文庫)

解体屋外伝 (講談社文庫)


戦線スパイクヒルズ』と『平成トム・ソーヤー』

平成トム・ソーヤー (集英社文庫)

平成トム・ソーヤー (集英社文庫)


花の慶次 -雲のかなたに-』と『一夢庵風流記

花の慶次―雲のかなたに (第1巻) (Tokuma comics)

花の慶次―雲のかなたに (第1巻) (Tokuma comics)

一夢庵風流記 (集英社文庫)

一夢庵風流記 (集英社文庫)

ほかにもいっぱいあると思います。
なぜなんだろう? と、思うんです。
同じタイトルの方が小説のファンにも売れるじゃないって。
現にいとうせいこうさんも原田宗典さんも好きですが、
しばらくは、コミカライズされていると気が付きませんでしたから。


理由…… をいくつか考えてみました。

1.出版社が違うなど、版権的な問題

2.コミックのファンと小説のファンがあまり重ならないだろうという判断
  同じ層が買うと想定すれば、同じタイトルの方が得ですが、
  その恩恵があまりないなら、特に問題にならないのでは?

3.小説のタイトルがわかりづらい
  『解体屋外伝』など、「何が外伝?」とか「本編は?」なんて
  質問が来てしまいそうで、ややこしそう

4.コミカライズ時のアレンジがすごい、もしくは一部だけのコミカライズ
  『シグルイ』は、かなりアレンジが多い上、
  (とりあえず現時点では)一部のみのコミカライズ、
  小説と同じタイトルだと誤解が生まれる可能性がある

5.小説版のタイトルにイロがついている
  『駿河城御前試合』では、固そうなイメージがありますし、
  平成も随分たってから『平成トム・ソーヤー』など、
  ちょっとイメージが付きすぎている場合

6.タイトルをわかりやすくした
  『一夢庵風流記』よりも『『花の慶次 -雲のかなたに-』の方が、
  内容がイメージしやすいのではないでしょうか

とりあえずこれだけ考えてみましたが、どんなモンでしょうか?
小説版とコミック、どちらも読んでいますが、
確かにコミック版のタイトルに心惹かれます。
小説版と同じだったら、きっと読んでないだろうものもチラホラ。
結局は、イメージってことなのでしょうか?
(メカタ)

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