めくるめる執事の世界?『プリーズ、ジーヴス』

世界で愛されている執事といえば、PGウッドハウスさんの描くジーブス!らしい。
作者の名前も、執事の名前も、今回始めて知ったのですが……


ともあれ、世界で愛されている執事(厳密には「従者」らしい)が、世界初のコミカライズ。
コミカライズは勝田文さんが担当されています。

プリーズ、ジーヴス 1 (花とゆめCOMICSスペシャル)

プリーズ、ジーヴス 1 (花とゆめCOMICSスペシャル)

シャーロックホームズ的イギリスも、執事も大好き!ということで、
本屋で表紙を目にして「これは買わなきゃ!」と急いで購入しました。


内容は優秀すぎる執事・ジーヴスと主人のバーティ。
そして彼らを取り巻く人々が繰り広げる、海外らしいコメディ。
バーティは、落語でいうところの「若旦那」っぽいキャラクタで、
彼は執事のジーヴスなしには、夜も日も開けないくらいに依存中。


なんとなく難しいイメージで読み始めましたが、
上品なコメディで読みやすい。NHKで放送されているような
海外コメディ(『フルハウス』とか)や
貴族世界の話(『ポワロ』とか『ホームズ』とか)が好きなら、
ぜひ読んでいただきたい作品です。


ストーリーやキャラクタもいいのですが、
イギリス貴族の世界が堪能できるのも重要な魅力。
優雅で楽しそうで、でも少し窮屈で退屈そうな貴族の世界!


『エマ』があれだけ読まれたわけですし、『黒執事』も大人気。
個人的には『ご主人様に甘いりんごのお菓子』も好き。

エマ 10巻 (BEAM COMIX)

エマ 10巻 (BEAM COMIX)

黒執事 6 (Gファンタジーコミックス)

黒執事 6 (Gファンタジーコミックス)


BLなのでアレですが、よしながふみさんの
ジェラールとジャック』や『愛とは夜に気付くもの』もステキな執事の世界。

ジェラールとジャック (白泉社文庫)

ジェラールとジャック (白泉社文庫)


もちろん『執事喫茶にお帰りなさいませ』も忘れちゃいけません!
って、さすがに関係ないかな。

執事喫茶にお帰りなさいませ [DVD]

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というわけで、執事や貴族が活躍するコミックが人気って話。
もちろん、元の小説も世界中で大人気だそうですし、
このマンガも人気が出そう。すぐにでも海外に輸出して欲しいものです。


原作は『比類なきジーヴス』。シリーズはたくさん出ていますが、
これは傑作選なんですって。こっちも読もうと思っています。

比類なきジーヴス (ウッドハウス・コレクション)

比類なきジーヴス (ウッドハウス・コレクション)

(メカタ)

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