物語は大きく動き出す『コルセットに翼』

もとなおこさんの『コルセットに翼』。４巻を買って読み終わりました。
ついに、物語が大きく動き始めまして、今後の展開が楽しみです。

内容は『小公女セーラ』な感じを思い浮かべていただければ。
両親を早くに亡くし、財産を持たない少女が、
寄宿生の女学校に入れられます。

この女学校を支配するデスデモーナという女性が、
非常に怖い、分かりやすい意地悪なおばさん。
生徒たちは、全時代的な支配を受けています。

が、ここで腐らないのが素晴らしいところ。
デスデモーナの目を盗んで勉強を重ね、素敵な女性へと
成長を遂げていきます。

主人公のクリスを支えてくれる人々も周囲にはたくさん現れ、
匿名で多額の寄付をしてくれる人まで現れました。
というのが3巻までのお話。

4巻では話が動き、少女たちがデスデモーナや
女学校への反撃を開始します。皆の手を借りて行われる
一撃は、5巻以降で鮮やかに決まることでしょう。
今から楽しみです。

またクリスの父を巡る人間関係もいよいよ動き始めています。
こちらも次巻以降に期待！

タイトルは地味ですし（すみません……）、
前半の内容もよくある感じなんですけど……
これがもう！　新しさを秘めた強い女の子たちの物語。
もっとたくさんの人に読まれて欲しい！　文句無くファンです。
（メカタ）