『臏 〜孫子異伝〜』

星野浩字さんの『ビン 〜孫子異伝〜』。4巻が発売されました。

ビン ~孫子異伝~ 4 (ジャンプコミックス デラックス)

「スーパージャンプ」で連載中で、最近よく表紙にもなっているので、
「人気あるのかな？」と喜んでいます。

舞台は、中国。戦国時代の“斉”という国。
“もう一人の孫子”と呼ばれた孫ビンを主役に、孫子の兵法を交えて描きます。

詳しくは過去記事で
　→　臏 〜孫子異伝〜

ビンが直面しているのは、狄との戦争。
与えられたのは、たった4000名の軍隊。しかもほとんどは農民です。
対する狄は12万の大軍勢です。
既に別の将軍が10万の軍団で挑み、こてんぱんにやられているだけに、
厳しい戦いになるのは必至。というよりも、相手になるのかさえも分かりません。

『300』では300人対100万人なので、それに比べりゃマシですけど……
あれは屈強なスパルタ兵ですしね。やはりコチラの方も相当不利に感じます。

300 〈スリーハンドレッド〉 [Blu-ray]

しかし、家族を守るためには立ち上がらねばなりません。
兵法家・ビンの策で、狄との戦闘が始まったのです！

とはいえ、4巻ではまだ本格的な戦闘が始まったわけではありません。
前哨戦といった感じでしょうか。ビン言うところの“真の戦”、
つまり“人間の殺し合い”は5巻に持越しです。

4巻には、とにかくアツク、泣ける場面が満載なのです！
集められた“斉”の兵たちを前に、ビンが演説をするシーン。
「勝ち目が無い」と絶望を感じている彼らに、ビンが
「諸兄は大切な家族を狄兵の暴虐から守る為に戦うのだ!!」と言い、
「諸兄の妻子・親兄弟に狄兵の指一本触れさせはせぬと!!」と誓います。
読みながら号泣。今書き写すために読み直してまた泣けるほど。

もうひとつの泣けるシーンは、家族を人質に取られて無理やり狄に投降兵として戦わされていた、
斉国の兵に、ビンが話しかけるところなのですが……　ぜひコミックでご確認を！

もちろんコミカルな場面や、カワイイ女の子たちが活躍する場面もたっぷりです。

1〜3巻もぜひ！

ビン ~孫子異伝~ 1 (ジャンプコミックス デラックス)

ビン ~孫子異伝~ 2 (ジャンプコミックス デラックス)

ビン ~孫子異伝~ 3 (ジャンプコミックス デラックス)

このコミック、最後に作者直筆でアシスタント募集が掲載されています。
見開き2ページで、条件なども丁寧に紹介されています。
あまりに真摯なその姿勢を見て、つい「働きに行きたい！」と思うほど。
私に画力が少しでもあれば、飛んでいってしまったかもしれません。
（メカタ）