路地恋花

麻生みことさんの『路地恋花』。
good!アフタヌーン」連載ということで、今回まとめて発売された
コミックの中の1冊でした。

路地恋花 1 (アフタヌーンKC)

路地恋花 1 (アフタヌーンKC)

ふんわりした表紙の色使いと、ちょっと不思議な手触りの紙にひかれて手に取り、
「京都」「職人」の文字で、購入決定。


基本、連作短編が大好物なので、これはヒットだ!
かならず2巻も買いたいと思います。


ハッピーな話のはずなのに、どうしようもなく悲しい空気を感じる、
切ない話し愛好家としては見逃せない話が詰まっています。



オフィシャルから内容についてのコメントを引用

芽吹き、色づき、艶やかに、京の路地に想いの花、咲く――。
短編の名手・麻生みことが描く、恋愛連作最高峰!

舞台は古都・京都。とある路地の長屋に暮らす「つくる人」
――職人さんや芸術家の卵たちが紡ぐ、凛と美しく、詩情豊かな恋愛譚。

製本屋、銀細工職人、キャンドル作家など、多様な「職」の細やかな描写も
楽しい! 雑誌では描かれなかったエピソードも、各話描き下ろして収録!!

中に、生粋の京都人なのに京都が嫌いなナオミという女の子が登場します。
京都(とは認められへん)京都でずっと暮らしていると、
なんだか彼女の気持ちがよくわかります。


本心からキライなわけではないけど、息苦しい感じ。
なんだかリアルだなぁ、と。


私は自分の足でもうどこにでも歩いていけるので
もうナオミのような気持ちはあまり持っていませんが、
「京都っていいよね」と言われる度に心を過ぎる微妙な気持ちは変わりません。
(メカタ)