バンビ〜ノ!

バンビ~ノ! 7 (ビッグコミックス)

バンビ~ノ! 7 (ビッグコミックス)

「実写映像化確実」と、ずいぶん前から言われていた作品が、ついにというか案の定のTVドラマ化。しかも松潤。やっぱ、すげぇなぁ松潤は。「漫画×ドラマ」の主役といえば、松潤というルールでもあるんでしょうか。

福岡、中洲のイタリアンレストランでアルバイトの料理人をしている大学生・伴省吾。調理師免許も取得し、評判も上々で、少なからず自分に自身を持っていた。しかし、ヘルプで訪れた六本木のトップ店「トラットリア・バッカーナレ」、そこはまさに戦場だったのだ。福岡の店と比べ物にならない過酷な状況でまったく戦力にならなかった省吾。赤ん坊、坊やという意味の「バンビ」という屈辱的なあだ名を付けられ、天狗だった鼻を真っ二つにへし折られる……。はじめて、自分の甘さや未熟さ、そして料理人の厳しい世界を思い知らされるのだった。皿洗いに降格させられた省吾は、料理に対する情熱だけを武器に、自らを高めながら、この荒々しい戦場を駆け抜ける。目指すは最高のイタリアン料理人!


持ち前の熱いハートとガッツで困難をクリアしていき、少しずつ成長してゆく省吾から目が離せません。伸びやかで迫力のある画とハイテンションな展開で進行する物語は、レストランを舞台としたスポ根マンガと言えるのかも。難しいことは一切無し! 魂で読むマンガ。

個人的には「与那嶺しゃん」が北村一輝というのは、もうこれ以上考えられない配役ではないでござろうか。松潤の線の細さが省吾と違うかなというところと、あのどぎつい博多弁は一体どうなるんだろうかという点が気になるところではございますが、彼の負けん気の強そうな面構えはいいんじゃなかろか。うん。

あと、まったくの私見ですが「トラットリア・バッカーナレ」の活気を表す「アアアアアアアア」の描き文字は、ぜひ「声に出して」みなさまにお読みいただきたく思います。きっと「トラットリア・バッカーナレ」の臨場感が味わえるはず。すいません、嘘です。適当言いました。意味はないと思います。


さてそれでは、このセリフでお別れしましょう。
「アッチェンデレ(点火)!!」(『バンビ〜ノ!』より、バッカナーレのディナーが始まるときの掛け声)