野球TRPGボールパーク!
野球TRPGボールパーク!
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このブログでTRPGを取り上げるのは初めてだと思いますが、ワタクシ、20年近くTRPGをやっておりまして、某芸大時代はTRPG専門のサークルを立ち上げるほどのめり込みました。社会人になってプレイする機会は減りましたが、友人たちとのプレイや、コンベンションへ行くなど未だ細々と続けております。
さて、今回取り上げました『野球TRPGボールパーク!』は、恐らく商業出版されたTRPG初の球技を題材にした作品です。過去、同人ではサッカーものがあった記憶がありますが。元々、スポーツが題材というだけでもほとんど存在せず、プロレスがテーマの『FATMAN』か『ガープス・リングドリーム』ぐらいでしょうか。格闘まで拡大すると『ガープス・マーシャルアーツ』や『拳皇伝説』などが過去にありました。
『野球をどうやってTRPGに?』と疑問が浮かんだのですが、読んでみるとなるほど納得。野球のシーンを切り取って、戦闘のように処理する方式をとっています。打者VS投手の戦いもカードを使用することにより、駆け引きを再現することに成功。また、それぞれの選手には特殊なスキルがあり、それを発動することによって漫画のような活躍もできます。よく考えられているなと感心。あと、「情熱チップ」という他のゲームで言うところの「ヒーローポイント」があるのですが、これはゲームに参加していない観覧者も自由に発行することができるので、まさにスポーツの観戦をしているような一体感が生まれます。同じシステムが『ガープス・リングドリーム』にも存在しています。スポーツを題材にするうえで観客の存在をどう表現するか、というのは一つのポイントだと思いますが、「情熱チップ」という目に見える形で提示されることにより、プレイヤーと観客の盛り上がりを促進させます。
個人的に気になったのはルールブックで設定されている架空の球団チームが、「京都大文字ファイヤーズ」といいまして、その名の通り、私の地元・京都のチームでなわけです。しかも本拠地が「横大路淀スタジアム」(これも架空の球場)。横大路にある高校に3年間通っていた私にしてみれば、これは他人事ではありません! 妙な思い入れを勝手に抱いてしまいました。製作者の方が、意外と身近な人だったりしたら驚きなのですが。
できれば近いうちに一度プレイしてみたいなと思っています。機会があれば、プレイ後の感想なんかもここで書きたいですね。
(山科)
ガープス・マーシャルアーツ・リプレイ―赤い大地を駆ける疾風 (富士見ドラゴンブック)
- 作者: 黒田和人,グループSNE,中村龍徳,安田均
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2002/09
- メディア: 文庫
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