月館の殺人

綾辻行人氏の「館シリーズ」の1作(多分)は、
佐々木倫子さんの絵で送る、本格ミステリーマンガです。

4091885810月館の殺人 上 IKKI COMICS
佐々木 倫子
小学館 2005-08-10

by G-Tools

4091883338月館の殺人 (下)
佐々木 倫子
小学館 2006-07-28

by G-Tools

まだ見ぬ祖父に会うため、生まれて初めて鉄道に乗車する
沖縄の女子高生・雁ヶ谷空海。雪の北海道を行く特別急行幻夜〉で、
彼女を待ち受ける運命とは…? 未曾有のタッグで贈る、至極の鉄道ミステリ。

まず「館」と付くので、ずっと「つきやかたのさつじん」だとばっかり思っていましたが、
「つきだてのさつじん」だったことにオドロキ。まぁどうだっていい話ですが。


舞台はオリエントエキスプレスのような豪華鉄道「幻夜」。
困った「鉄(鉄道マニア)」ばかりが乗車している「幻夜」で殺人事件が起こります。


これだけなら「本格ミステリ」なのですが、
佐々木さんらしい味で描かれる、「鉄」たちの困ったチャンぶりが、
あまりに笑いどころたっぷりなため、全体がウソっぽくて。


殺人事件が起こっても、ずっと冗談だと思いこんでいて、
最後まで「本格ミステリ」としては見られませんでした。


伏線などもシッカリしていますし、
館シリーズ」らしい展開ですので、
ギャグの多いマンガと本格ミステリ。2度読んで楽しむのがいいのかな?と。


私自身「乗り鉄」(実際に乗ることを楽しむ鉄道マニア)な
トコロがありますから、「幻夜」がもし本当にあるなら、
ぜひとも乗ってみたいものです。
(メカタ)