帝王

倉科遼さん原作の「水商売」マンガも好きで、
見かけるたびに手に取ります。

出会いは５年前くらい前『女帝』を読んだこと。
その後『女帝　花舞』『黒服物語』『嬢王』『ネオン蝶』
『舞姫 〜ディーヴァ〜』『夜王-YAOH』と次々に。
ほかにも『女優』とか『銭華』『DAWN』など、水商売モノ以外もチラホラ。

内容が似ているものも多いですし、
「あれ、このエピソードどっかで読んだ？」って話も多いですが、そこはソレ。
安心して読める、美しきマンネリが心地いいのです。

その中で今夢中なのが『帝王』。
若きキャバクラ帝王・輝咲翔さんをモデルにした、
ノンフィクション気味のマンガ……　になるのだと思いますが、
どこまでが事実で、どこからが脚色なのかは全然わかりません。

帝王 5 (5) (ビッグコミックス) 倉科 遼 関口 太郎 小学館 2008-03-28 by G-Tools

典型的なサクセスストーリーで安心して読めるのは、
ほかの倉科氏作品でも同じなのですが、
事実に基づいているからか、人が死んだり、
政治やマフィアの大きな陰謀に巻き込まれたりしないのが特徴。

次から次へと降りかかるトラブルも
「きっと解決できるはず！」と信じられるのがいい点なんでしょうかね。

倉科さん原作で、事実に基づいた（多分）マンガは、
ほかにも『順子』があるのですが、こちらは駆け足になりすぎて散漫な印象。
事実をムリヤリ詰め込んだように思えて、ちょっと消化不良でした。

順子 1―銀座女帝伝説 (1) 倉科 遼 勘崎 順次 実業之日本社 2001-06 by G-Tools

（メカタ）