文庫化時の読みきりの扱い


魔夜峰央さんが好きです。『パタリロ』ももちろん好きですが、
ほかの作品にも好きなものがたくさんあります。


秋田書店から出ている『アスタロト』と『アスタロト外伝』は
その中途半端な幕切れにいらいらはしましたけど。

アスタロト (1) (秋田文庫)

アスタロト (1) (秋田文庫)


と、魔夜峰央さんの『妖怪缶詰』という文庫を2冊買いました。
どうも初期怪奇短編集らしく、氏のこのジャンルも
とっても愛しているので、「わぁ」と思って買ったんですけど……

妖怪缶詰 (第1巻) (白泉社文庫)

妖怪缶詰 (第1巻) (白泉社文庫)

パタリロ』におまけ読み切りとして載っているものばかりで、
パタリロ』を全巻買っている自分としては
「読んだものばかり」という結果。


まとめて読むとより面白いという側面は確かにあるんですけど、
なんとなく残念です。って、何を期待していたのか?という
問題はあると思いますが。


マンガが文庫化される際、オマケ読みきり作品が省かれてしまうことがあります。
コミックを持っていた(読んだことがあった)ものの、
現在は手元になく、文庫で買いなおすとガッカリなんてことがあります。


読みきりも愛している場合も多いですし、
そこから作者さんの別ジャンルや過去作品に興味を持ったり、
ジャンル自体を好きになることもあるからです。


今回も『妖怪缶詰』が別に出てるってことは、『パタリロ』の文庫には
初期短編は入ってないんだなぁと思うと、ちょっと残念。


パタリロ』は買う人よりも、短編集を買う人のほうが多分少ないでしょうから
魔夜峰央さんの昔の絵柄や、現在とは違う作風を読む機会が減りそうだから。
1冊のコミックを1冊の文庫にするのではないですか難しいのかもしれませんが、
コミックに掲載された短編は一緒に文庫化してくれるほうが、個人的にはうれしいのですが……


那州雪絵さんの『ここはグリーンウッド』にはSFっぽい短編がたくさん載っており、
本編に負けず劣らず好きでした。以前『それからどしたの?仔猫ちゃん』という文庫を買うと
グリーンウッドに載っていた短編を発見。しかし1部だけで全部ではなかった気がして。
あの短編たちが全部は文庫化されていないのだとすると寂しいです。

ここはグリーン・ウッド (第1巻) (白泉社文庫)

ここはグリーン・ウッド (第1巻) (白泉社文庫)

それからどしたの?仔猫ちゃん (白泉社文庫)

それからどしたの?仔猫ちゃん (白泉社文庫)

自分自身は通常のコミックス版を持っているので、
とくに問題がないといえばないんですけど、なんだか勿体無い。


なぜ別にするんでしょうか? イヤがる人も多いんでしょうかね?
表題作だけをギュッと読みたい!と。まぁ文庫だけを読む人も多いので、
その気持ちもよーく分かります。コミック買って、半分以上読みきりだったりすると
「なんでやねん!」と思いますから。


短編も一緒にと考えている人は少ないんでしょうか?
(メカタ)