“ライター”マンガ

ずっと読みたかった小沢真理さんの『イージー☆ライター』(全3巻)を
やっと発見し、なんとか読み終わりました。

イージー・ライター 1 (講談社コミックスキス)

イージー・ライター 1 (講談社コミックスキス)

1巻が出たのは2000年ですが、もう絶版のようで。
古本屋を探しても、2〜3巻が見つからず、難儀していたのです。

イージーな気持ちで出版社(実質は編集プロダクション?)に入社した栗田もにか。
右も左もわからない、出版業界。
上司はオニ、会社は魔窟、企画は全ボツの中、潜入取材が始まる!

文章を書く仕事はしていますが、もにかの仕事とはあまり接点が見つからないような気がしますが……
素朴でカワイイもにかのがんばりが伝わる、小沢真理さんらしいキュートな作品でした。
読んでも、あんまり「ライターになりたい!」とかは思わないようにも思います。


ライターの世界を描いたマンガとして有名なのは、
尾瀬あきらさんの『みのり伝説』。

弱小出版社を辞めてフリーライターになったみのり。
仕事もお金もなく、アパートまで追い出されてしまう…

かなりリアルな内容だからか、同業者の間ではビミョウな評価だったらしいのですが、
それは主人公が成功への階段を駆け上がりすぎているからかもしれません。


こっちももう絶版らしく、わたしはネットカフェで最近読みました。
が、ネット環境や通信機器の状況が今と違いすぎて、
イマイチわかりにくい話もあり、「そうでもないなぁ」というエピソードもあり。
と、今読むとあまりリアルは感じられず。その部分が少し残念でもあります。


藤田千恵子さんの『愛は下剋上』というエッセイが元ネタ? 原作?だそうです。
読み比べると、面白いかもしれません。

愛は下剋上 (ちくま文庫)

愛は下剋上 (ちくま文庫)

(メカタ)