もっと売れて欲しい『アサシンクリード ブラザーフッド』

ゲームショップで働く友人に聞いたところ、
アサシンクリード ブラザーフッド』の
売れ行きがあまり芳しくないらしい。


「1」から「2」、「2」から「ブラザーフッド」と進む度に、
確実に進化しているし、欠点も解消されている。
個人的には、とてもいいゲームだと思っている。


主人公は暗殺者の血を引くものであり、
一族を巻き込んだ陰謀に対して、復讐を果たしていくことになる。
そんなストーリーなので、CEROは「Z」
18歳未満には不適切な表現が含まれてはいる。


本編も当然面白いのだが、
特に、今作で初搭載されたオンライン対戦がいい。


オンラインは、好きなタイプの主人公を設定して、
さまざまなルールのもとで対戦プレイを行うというもの。


たとえば、プレイヤーに対し、
特定のプレイヤーの暗殺依頼が来る。
自分の暗殺対象を殺害したり攻撃することで得点獲得。
逆に自分が殺害されると得点を失う。


派手に攻撃したりすると目立つ(=発見されやすくなる)ので、
うまく人ごみにまぎれながらも、自分のターゲットを見つけ出し、
自分を狙う暗殺者からは逃げる。


基本は「ごっこ + かくれんぼ」をしているような感じ。


コンピュータが動かしているたくさんの人々の中に、
ターゲットも自分を狙う暗殺者もまぎれている。


おかしな動きをするターゲットを上手に見つけ出すこと。
逆に、自分はおかしな動きをしないことで敵から身を隠し、
かつ、ごくごく自然な動きでターゲットを暗殺する。


今までのオンライン対戦では味わえなかった、
ほどよい緊張感のある、不思議な感覚で遊べるのが面白い。


ただ、難点もある。
このゲームは、シリーズ第3作なのだが、
基本1作目から遊んでいないと、ちゃんと内容が理解できない。


シリーズを途中から始められないのは、
やはりマイナスになってしまうのかもしれない。


オンライン対戦では、8名のプレイヤーが揃わないと
ゲームが始まらない点が困ったところ。


あまり売れていないせいなのか、なかなかゲームが始まらないのだ。
1ゲーム終わって、次ぎ遊びたいと思っても、
しばらく待ちぼうけを食らうこともある。


その点は、改善の余地があるようにも思うが……
単にもっと売れればいいだけのような気もする。
(山科)