タイムスリップ織田信長『信長協奏曲』
雑誌「ゲツサン」で連載中。
石井あゆみ氏の『信長協奏曲』が面白い。
- 作者: 石井あゆみ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/11/12
- メディア: コミック
- 購入: 6人 クリック: 146回
- この商品を含むブログ (94件) を見る
勉強が苦手な高校生のサブローは、
ひょんなことから戦国時代にタイムスリップしてしまう。
そこで出会ったのは織田信長。
彼ら2人は生き写しのように見た目がそっくりだった。
体も気も弱い信長に頼まれたサブローは
入れ替わって信長として生きることになった。
現代人がタイムスリップしてしまう歴史物はたくさんあるが、
その中でも非常に成功しているのではないかと思う作品。
サブローの飄々として、物事にこだわらない性格や、
物を知らない頭の悪さと、周囲に惑わされず、
直観に頼って判断する部分が非常に信長的にキいている。
サブローは歴史を変えてはいけないと思い、
信長らしくふるまおうと(少しは)しているが、
あまりにも勉強をしておらず、歴史を知らないために
史実に惑わされてしまうこともないし、時代に染まることもない。
とりあえず考えているのは「天下を取ろう」くらい。
歴史の中にある謎や、信長という奇異な人物が、
歴史や勉強、常識を知らない現代人というフィルタを通すと、
ストンと腑に落ちる姿になっているのが不思議だ。
コミックは先日4巻が出たばかり。
4巻で、市が浅井長政と結婚をして、京都に上洛し、
将軍・義昭との仲がこじれはじめたところあたりを描いているので、
滋賀や京都の方には、馴染み深い(?)かもしれない。
- 作者: 石井あゆみ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/02/10
- メディア: コミック
- 購入: 3人 クリック: 13回
- この商品を含むブログ (32件) を見る
サブローは現代に戻れるのか……
今後の連載が楽しみで仕方ない。
(山科)