数学好きならさらに面白い『Q.E.D. 証明終了』

グルメマンガ、歴史マンガ、格闘技マンガ、自転車マンガ……
好きなジャンルはさまざまあるが、
ミステリマンガも好物のひとつ。

初期の『金田一少年の事件簿』にあった謎解きクイズには、
2回ほど応募したこともある。


ここ20年ほど買い続けているミステリマンガ
加藤元浩氏の『Q.E.D. 証明終了』。
連載誌は『マガジンイーノ』という、少々聞きなれない雑誌。
NHKで実写ドラマ化もされて、ちょっと話題にもなった。

Q.E.D.証明終了(1) (講談社コミックス月刊マガジン)

Q.E.D.証明終了(1) (講談社コミックス月刊マガジン)

MITを卒業して日本の高校へ編入した天才少年・燈馬想と、
同級生で体力と運動神経バツグン、父親は刑事という女子高生・水原可奈
事件や問題を解決する…… というストーリ。

主人公がMITの数学科をわずか15歳で卒業したという設定なので、
彼の天才振りと、理系のセンスが謎の解決にいかんなく発揮されるのがポイントだ。

基本は1話完結で、コミック1冊に2話載っている形式なので、
どの巻からでもサクサク読めるのが嬉しい。
余計なものがそぎ落とされ、ミステリだけに絞った展開も心地いい。


作品は大好きで、つい最近発売された最新38巻まで
しっかりそろえて、1年に1度くらいは読み返しているのだが……
最近、数学的な話が多くなりすぎて
読んでも「そういうことなのね」くらいにしか思えないときがある。

最新巻の1篇はテーマが「和算」で、
和算の話がたくさん出てきたのだが、
正直、かなり理解できていない。まったく残念な頭である。
もっと数学や物理が好きなら、倍くらい楽しめそうなのに!

Q.E.D.証明終了(38) (講談社コミックス月刊マガジン)

Q.E.D.証明終了(38) (講談社コミックス月刊マガジン)

そう思うと、マンガを楽しむのにも、
いろんな(学校的な)勉強や知識が必要なのだと痛感する。
(山科)